従来、老朽化した吹付のり面の対策は、既設吹付コンクリートをはつり取り、その後、モルタルやコンクリートにより吹付を行っていました。その方法には、大規模な仮設柵を必要とする、多量の産業廃棄物を排出する、風化した地山の整形が難しいなど幾つもの問題点がありました。
こうした問題を解決したのが、ニューレスプ工法です。
ReSP(レスプ)工法は、既設モルタル・コンクリート吹付をはつり取らない補修・補強工法として、これまでに数多くののり面で施工実績を積み重ねてまいりました。
ニューレスプ工法は、ReSP工法の提供範囲をより広げるために改良した技術です。
特長
■既設モルタル・コンクリートをはつり取りません
簡易な防護柵のみの仮設で施工が可能なため、急傾斜のり面のような狭陰地での施工も可能です。
道路のり面においては工事中に通行車両への破片が直撃する心配がなく、安全です。
■既設モルタル背面の地山状態に応じて合理的な地山補強が可能です
補強鉄筋工及び背面空洞注入工により、不安定化した吹付のり面の安定化を図ります。
■有機繊維補強モルタル吹付でのり面の耐久性を向上させます
劣化した吹付材の性能を回復させ、より耐久性の高いのり面を形成できます。
選定フロー
背面地山の状態に応じ、4つの対策工パターンが選べます。
施工事例
老朽化したモルタル・コンクリート吹付面やのり枠内を、ニューレスプ工法で補修・補強しました。
■島根県
■群馬県
■福島県